聖乃あすかさんご出演の宝塚カフェブレイク(ネタバレ含)

昨日は、宝塚花組の男役スター、聖乃あすかさんご出演の宝塚カフェブレイクを視聴。

(※ネタバレ含みますのでご注意ください。)

聖乃さんといえば、花博記念公園鶴見緑地での植樹式の記事がYahoo!Japanに掲載されていましたね。最初、不覚にも宝塚の方だと気付かず、写真を見て「美人さん!」と注目し、よく見たら聖乃さんで、それは目に留まる筈だわと納得。舞台での聖乃さんはエキゾチックなお顔立ちのイメージがあったのですが、植樹式での写真は、昭和時代の女優さんにも通じるような日本人らしい気品に溢れている印象でとても素敵でした。

そしてもちろん、宝塚カフェブレイクでも安定のお美しさ。

まず、同期のトップ娘役・華優希さんとの特別な絆について語られていたのが印象的でした。

収録時は恐らく華さんの退団発表前。しかし、もしかするとこの頃には既に退団のことを知っていらしたのかなと勝手に想像しながら見てしまいました。紅緒と蘭丸、そして、これらの役を演じる華さんと聖乃さんの関係性がより特別な形でリンクする中、舞台に立たれていたのかもしれないと。(実際のところはわからないので、あくまでも想像でしかありませんが。)

いずれにしても、聖乃さんの感慨深げな語り口から、限りある在団期間の中で、同じ演劇空間を共有する時間の尊さを改めて実感させられた気がします。

尊さといえば、コロナ禍の影響もあってか、1回の公演で、出演者と観客が同じ空間を共有する凝縮された時間も、より特別なものだと感じずにはいられませんよね。

それから、心に残ったのは、聖乃さんの柚香光さんへの思いです。トップスターとしての在り方、お人柄も含め、深い尊敬の念を抱かれていることがひしひしと伝わってきました。

また、バウホール初主演を控えていることもあってか、花組を支えていく一員としての責任感や自覚のようなものもとても感じました。

聖乃さんは、蘭丸は勿論、フィナーレの黒燕尾などでも、ふとした瞬間に耽美的な色気を感じさせる男役さんだけに、新人公演で配役されていた青江冬星役をどのように演じられたのだろう…と、未だにふと想像を巡らせてしまいますが、このような状況ですから、まずは本公演が上演されたことが喜ばしいことだと考えねばですね。

新生花組となり、ポジションも変わる中で、聖乃さんが今後、どのような個性を出していかれるのか、楽しみにしたいと思います!

宝塚花組東京公演「はいからさんが通る」:千穐楽ライブ配信雑感

感想(感想

「はいからさんが通る」、ついに全公演終演。

ここまで長い道程となるとは、誰も予想だにしていなかったと思います。宝塚での初日の延期、公演休止も乗り越え、東京ではやっと無事に完投され、迎えられた千穐楽だと思うと感極まるものがありますね。

最近、ライブ配信にはまっている私は、千穐楽もしっかり視聴させていただきましたが、出演者の方々の熱気は勿論のこと、客席の拍手の一体感にも感動!舞台上で全力で演じるエネルギーと、それを受け取ってさらに熱く返す客席からのエネルギーの相乗効果とでもいうのでしょうか。正に場内が一体となっているのが、画面越しにも伝わってくる素晴らしい公演でした。

アドリブも随所に。

牛五郎から紅緒への「正露丸をお飲みなせんしゅうらく」(憎めなさ全開)、ソファーでおでこに軽く口づけされ、固まった紅緒を見た少尉の「(動きが)止まった」(はけられた後にじわじわくる)、鬼島から環への「お前、俺に惚れてんだろ」(環さんとファンの方の心を骨抜きにする反則技。笑)など、花組の皆さまのサービス精神に脱帽です。

また、フィナーレの黒燕尾の群舞は、大階段で足を大きく広げたポーズのしなやかさで、冒頭から観る者の心を掴む柚香光さん、渋い大人の色気を振り撒く瀬戸かずやさん、彫刻のような美貌から濃厚な色気を放つ水美舞斗さん、正統的な品の良さで魅せる永久輝せあさん、瑞々しくも耽美的な聖乃あすかさんをはじめ、正に美の集結。

そして、柚香さんの千穐楽のご挨拶からは、この経験を糧に前進していきたいという強い意志が感じられました。花組公演では恒例であった花組ポーズも久々に復活。無事に千穐楽を終えるまで封印されていたそうで、決まった後、柚香さんの「できた!」の一言と満面の笑顔の眩しさにこちらまで幸せな気持ちに。

千穐楽ということで、やはり一抹の寂しさは覚えますが、このような状況の中、年内最後だからこそ、作品、宝塚、花組の魅力を余すところなく伝えよう!という出演者の皆さまの意気込みが伝わってきて心が満たされ、寂しさを上回るほどの充実感で一杯になりました。

素敵な時間に感謝!

長すぎる主観的雑感へのお付き合い、どうもありがとうございました。