華優希さん退団発表/タカニュー花組東京千穐楽映像

「はいからさんが通る」千穐楽から2日。

花組トップ娘役の華優希さんが退団発表されましたね。

トップ娘役になられてから、宝塚大劇場と東京宝塚劇場での公演は、退団公演含めて3回。突然のことでとても驚かされましたが、会見によれば、現花組男役トップスターの柚香光さんのプレお披露目公演時には既に退団を決意されていたのですね。あくまでも想像でしかありませんが、トップスターは、華やかでやりがいのある立場である反面、計り知れないプレッシャーもあるのだろうなと感じました。いずれにしても、やはり色々な意味で特別なポジションなのでしょうね。そして、華さんは、以前から、常に全力で舞台に立たれている方という印象がありましたが、今思えば、ご自身で期限を決められたからこそ、花村紅緒役でも、さらなる輝きを放たれていたのかもしれないなとしみじみ考えてしまいました。。

寂しくなりますが、最後まで、華さんらしいひたむきな舞台姿をみせてくださることを信じて、応援させていただきたいと思います。

そんなニュースを知った後の本日のスカイステージのタカラヅカニュース。「はいからさんが通る」千穐楽映像は、またひとつ深い感慨を覚えながら見てしまいました。終わって改めてわかる、作品の尊さ。

そして、いつも感じることですが、タカラヅカニュース担当者の方は、ダイジェスト映像で使う場面を非常に心得ていらっしゃいますよね。

今回も、関東大震災後の火事の場面、「僕はもう、二度とあなたを手放したくないんだ」と紅緒を抱きしめる少尉の真摯な眼差しと、それを受けて「離さないで」と返す紅緒の健気な姿。そして、なんと鬼島のアドリブ「お前、俺に惚れてんだろ」と、環の本気で驚いた表情からの笑顔もしっかり残されていて、ファン心を熟知した編集センスにプロ魂を感じました。

他にも、「アナスタシア」の終演後インタビューをはじめ、気になる話題が満載だったのですが、時間がなく、最初の方しか見られていないので、時間を作ってゆっくり視聴させていただきたいと思います。

宝塚花組東京公演「はいからさんが通る」:千穐楽ライブ配信雑感

感想(感想

「はいからさんが通る」、ついに全公演終演。

ここまで長い道程となるとは、誰も予想だにしていなかったと思います。宝塚での初日の延期、公演休止も乗り越え、東京ではやっと無事に完投され、迎えられた千穐楽だと思うと感極まるものがありますね。

最近、ライブ配信にはまっている私は、千穐楽もしっかり視聴させていただきましたが、出演者の方々の熱気は勿論のこと、客席の拍手の一体感にも感動!舞台上で全力で演じるエネルギーと、それを受け取ってさらに熱く返す客席からのエネルギーの相乗効果とでもいうのでしょうか。正に場内が一体となっているのが、画面越しにも伝わってくる素晴らしい公演でした。

アドリブも随所に。

牛五郎から紅緒への「正露丸をお飲みなせんしゅうらく」(憎めなさ全開)、ソファーでおでこに軽く口づけされ、固まった紅緒を見た少尉の「(動きが)止まった」(はけられた後にじわじわくる)、鬼島から環への「お前、俺に惚れてんだろ」(環さんとファンの方の心を骨抜きにする反則技。笑)など、花組の皆さまのサービス精神に脱帽です。

また、フィナーレの黒燕尾の群舞は、大階段で足を大きく広げたポーズのしなやかさで、冒頭から観る者の心を掴む柚香光さん、渋い大人の色気を振り撒く瀬戸かずやさん、彫刻のような美貌から濃厚な色気を放つ水美舞斗さん、正統的な品の良さで魅せる永久輝せあさん、瑞々しくも耽美的な聖乃あすかさんをはじめ、正に美の集結。

そして、柚香さんの千穐楽のご挨拶からは、この経験を糧に前進していきたいという強い意志が感じられました。花組公演では恒例であった花組ポーズも久々に復活。無事に千穐楽を終えるまで封印されていたそうで、決まった後、柚香さんの「できた!」の一言と満面の笑顔の眩しさにこちらまで幸せな気持ちに。

千穐楽ということで、やはり一抹の寂しさは覚えますが、このような状況の中、年内最後だからこそ、作品、宝塚、花組の魅力を余すところなく伝えよう!という出演者の皆さまの意気込みが伝わってきて心が満たされ、寂しさを上回るほどの充実感で一杯になりました。

素敵な時間に感謝!

長すぎる主観的雑感へのお付き合い、どうもありがとうございました。